離乳食完了期(12〜18ヶ月)のレシピや進め方に悩んでいませんか?完了期は赤ちゃんが「自分で食べたい」という意欲を見せ始める大切な時期です。この記事では、離乳食完了期の進め方の基本から、忙しいママ・パパでもすぐに作れる簡単レシピ10選、1回の食事量の目安や味付けのポイントまで、わかりやすくまとめました。毎日の献立づくりにぜひお役立てください。
離乳食完了期(12〜18ヶ月)とは?基本の進め方
完了期の特徴と発達の目安
離乳食完了期は、生後12〜18ヶ月頃を指し、「パクパク期」とも呼ばれます。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、この時期は形のある食べ物を歯ぐきで噛みつぶせるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳・ミルク以外の食事から摂れるようになる段階と位置づけられています。
完了期に入るサインとしては、以下の点が挙げられます。
- 1日3回の食事リズムが定着してきた
- 歯ぐきでバナナ程度のかたさのものを噛みつぶせる
- 手づかみ食べをしたがる
- 食べ物に興味を示し、自分で口に運ぼうとする
1日のスケジュールと食事回数
完了期の食事は1日3回+補食(おやつ)1〜2回が基本です。補食は食事だけでは不足しがちなエネルギーや栄養を補う役割があり、おにぎりやふかしいも、果物などがおすすめです。
1日のスケジュール例は以下のとおりです。
- 7:00〜8:00 朝食
- 10:00頃 午前の補食(おやつ)
- 12:00頃 昼食
- 15:00頃 午後の補食(おやつ)
- 18:00頃 夕食
母乳やミルクは、食事に影響しない範囲で与えて問題ありません。この時期は自然と量が減っていくことが多いですが、無理に断乳する必要はありません。
1回あたりの量の目安
完了期の1回あたりの食事量の目安を以下の表にまとめました。
| 食品グループ | 1回あたりの目安量 |
|---|---|
| 軟飯・ごはん | 軟飯80〜90g(またはごはん80g) |
| 野菜・果物 | 40〜50g |
| 魚 | 15〜20g |
| 肉 | 15〜20g |
| 豆腐 | 50〜55g |
| 卵 | 全卵1/2〜2/3個 |
| 乳製品 | 100g |
上記はあくまで目安です。赤ちゃんの食欲や体調に合わせて調整してください。体重が成長曲線に沿って増えていれば、食べる量が多少前後しても問題ありません。
離乳食完了期の味付けと調理のポイント
味付けは「大人の1/3」が基本
完了期になると使える調味料が増えますが、味の濃さは大人の約1/3を目安にしましょう。食塩濃度は0.5%以下が推奨されています。具体的に使える調味料と目安量は以下のとおりです。
- しょうゆ:1食あたり小さじ1/3程度まで
- みそ:1食あたり小さじ1/2程度まで
- 砂糖:1食あたり小さじ1/2程度まで
- 塩:ごく少量(ひとつまみ以下)
- バター:1食あたり小さじ1/2程度まで
- ケチャップ・マヨネーズ:風味づけ程度の少量
だし(昆布だし・かつおだし)を上手に活用すると、調味料を控えめにしても美味しく仕上がります。
食材のかたさ・大きさの目安
完了期の食材は、歯ぐきで噛みつぶせるかたさ(肉だんご程度)が目安です。野菜は1cm角程度に切り、やわらかくなるまで加熱しましょう。手づかみ食べ用のメニューはスティック状や一口大に切ると食べやすくなります。
また、主食は軟飯からスタートし、慣れてきたら普通のごはんに移行していきます。パンや麺類もバリエーションに加えると、食事の幅が広がります。
手づかみ食べにぴったり!簡単レシピ5選
完了期は「自分で食べたい」気持ちが強くなる時期です。手づかみ食べは脳の発達を促し、食への意欲を育てる大切なステップです。ここでは手づかみで食べやすいレシピを5つ紹介します。
レシピ1〜3:主食系の手づかみメニュー
【1】ほうれん草としらすの軟飯おにぎり
材料:軟飯80g、ほうれん草(葉先)10g、しらす5g
作り方:ほうれん草をやわらかくゆでてみじん切りにし、しらすは熱湯で塩抜きします。軟飯に混ぜ合わせ、赤ちゃんが握りやすい小さなおにぎりに成形します。ラップで包むと手が汚れにくくなります。
【2】にんじんとツナのパンケーキ
材料:小麦粉大さじ3、牛乳大さじ2、にんじん15g、ツナ水煮10g、卵1/3個
作り方:にんじんをすりおろし、すべての材料を混ぜ合わせます。フライパンに薄く油をひき、小さめの丸型に焼きます。両面がきつね色になったら完成です。まとめて作り、冷凍保存も可能です。
【3】かぼちゃと豆腐のおやき
材料:かぼちゃ40g、豆腐30g、片栗粉大さじ1
作り方:かぼちゃをやわらかくゆでてマッシュし、水切りした豆腐と片栗粉を加えて混ぜます。一口大の小判型に成形し、フライパンで両面を焼きます。冷凍ストックしておくと忙しい朝にも便利です。
レシピ4〜5:おかず系の手づかみメニュー
【4】鶏ひき肉と野菜のミニハンバーグ
材料:鶏ひき肉30g、玉ねぎ10g、にんじん10g、パン粉大さじ1、牛乳大さじ1/2
作り方:玉ねぎ・にんじんをみじん切りにしてレンジで加熱します。鶏ひき肉、パン粉、牛乳と合わせてよくこね、一口サイズに成形してフライパンで焼きます。中までしっかり火を通してください。
【5】さつまいもスティック
材料:さつまいも50g
作り方:さつまいもの皮をむき、スティック状に切って水にさらします。やわらかくなるまでゆでるか蒸せば完成です。自然な甘みがあり、赤ちゃんに人気の定番メニューです。補食(おやつ)にもおすすめです。
栄養バランスばっちり!おかずレシピ5選
完了期は鉄分やカルシウムが不足しやすい時期です。たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂れるレシピを紹介します。
レシピ6〜8:たんぱく質がしっかり摂れるメニュー
【6】鮭と小松菜のクリーム煮
材料:生鮭15g、小松菜15g、玉ねぎ10g、牛乳大さじ2、バター少々、小麦粉小さじ1/2
作り方:鮭は骨と皮を取り除き、ゆでてほぐします。小松菜と玉ねぎはみじん切りにしてバターで炒め、小麦粉を振り入れます。牛乳を加えてとろみがついたら鮭を加えて完成です。鮭は鉄分やDHAが豊富で、魚が苦手な子にも食べやすいメニューです。
【7】豆腐とひじきの煮物
材料:豆腐50g、乾燥ひじき1g、にんじん10g、だし汁大さじ3、しょうゆ少々
作り方:ひじきを水で戻し、にんじんはみじん切りにします。だし汁でにんじんとひじきをやわらかく煮て、食べやすい大きさに切った豆腐を加えます。しょうゆをほんの少量加えて味を調えます。ひじきは鉄分・カルシウムが豊富で、不足しがちな栄養素を補えます。
【8】卵と野菜のふわふわオムレツ
材料:卵1/2個、ブロッコリー10g、にんじん10g、牛乳小さじ1、バター少々
作り方:ブロッコリーとにんじんをやわらかくゆでてみじん切りにします。卵に牛乳と野菜を混ぜ、バターをひいたフライパンでふんわり焼きます。卵は良質なたんぱく質に加え、鉄分やビタミンDも含まれています。
レシピ9〜10:野菜たっぷりメニュー
【9】トマトとなすのやわらか煮
材料:トマト30g、なす15g、玉ねぎ10g、鶏ひき肉10g、だし汁大さじ3
作り方:トマトは湯むきして種を取り、1cm角に切ります。なすは皮をむいて1cm角に切り、水にさらします。玉ねぎはみじん切りにします。だし汁で鶏ひき肉と野菜をやわらかく煮込みます。トマトの酸味と旨味で調味料なしでも美味しく仕上がります。
【10】ほうれん草としらすのだし煮
材料:ほうれん草(葉先)15g、しらす10g、だし汁大さじ2、しょうゆ少々
作り方:ほうれん草をやわらかくゆでて1cm幅に切ります。しらすは熱湯で塩抜きします。だし汁でほうれん草としらすを煮て、しょうゆをほんの少量加えます。ほうれん草は鉄分が豊富で、しらすのカルシウムと合わせて栄養価の高い一品です。
離乳食完了期に注意したい食材と安全対策
避けるべき食材・与え方に注意が必要な食材
完了期になると食べられる食材はかなり増えますが、以下の食材は引き続き注意が必要です。
| 注意が必要な食材 | 理由と対応 |
|---|---|
| もち・白玉だんご | 窒息リスクが高い。3歳以下には与えない |
| ナッツ類(粒のまま) | 誤嚥の危険あり。5歳以下には粒のまま与えない |
| ミニトマト・ぶどう | 丸いまま与えず、必ず1/4にカットする |
| 刺身など生もの | 細菌感染リスクがあるため2〜3歳頃まで避ける |
| はちみつ | 1歳未満は乳児ボツリヌス症の危険があり厳禁。1歳以降も少量から |
| 脂肪の多い肉(豚バラなど) | 消化に負担がかかるため、脂身の少ない部位を選ぶ |
| えび・かに・そば | アレルギーリスクが高い。初めて与える際はごく少量から |
食物アレルギーへの対応
鶏卵・牛乳・小麦のアレルギーは1歳頃までに判明していることが多いですが、幼児期以降は木の実類・落花生・えび・かに・そばなどの新たなアレルゲンにも注意が必要です。
初めての食材を試すときは、以下のポイントを守りましょう。
- 午前中の病院が開いている時間帯に与える
- 1日1種類、少量からスタートする
- 食後30分〜2時間は体調の変化を観察する
- 口の周りの赤み、じんましん、嘔吐などの症状が出たら速やかに受診する
完了期の献立づくりを楽にするコツ
冷凍ストックと取り分けの活用
毎食イチから離乳食を作るのは大変です。以下の工夫で負担を減らしましょう。
- 冷凍ストックを活用:おやき、パンケーキ、ハンバーグなどは多めに作って冷凍保存。1〜2週間を目安に使い切ります
- 大人の食事からの取り分け:味付け前に赤ちゃん分を取り分ければ、別メニューを作る手間が省けます
- 炊飯器でまとめて調理:ごはんを炊く際にアルミホイルで包んだ野菜を一緒に入れれば、蒸し野菜が同時にできます
市販のベビーフード・宅配サービスの活用
忙しい日や外出時には、市販のベビーフードに頼ることも大切です。完了期に対応した商品は各メーカーから豊富に発売されています。
また、離乳食の宅配サービスを活用するのもおすすめです。ファーストスプーンは宮城県産の食材を使った離乳食を届けてくれるサービスで、完了期向けのメニューも充実しています。幼児食に移行する時期には、モグモの冷凍幼児食もあります。管理栄養士監修のメニューが届くので、栄養バランスが心配な方にも安心です。
食材の買い出しが大変な方は、コープデリやパルシステムなどの生協宅配サービスも便利です。離乳食向けの冷凍食材や下ごしらえ済みの素材が豊富にそろっています。
まとめ:離乳食完了期を楽しく乗り切ろう
離乳食完了期のポイントをおさらいします。
- 完了期は12〜18ヶ月頃。1日3回食+補食1〜2回が基本
- 1回の目安量は、軟飯80〜90g、野菜40〜50g、たんぱく質は魚・肉15〜20g程度
- 味付けは大人の約1/3の薄さ。だしを活用して風味豊かに
- 手づかみ食べは積極的に取り入れて、食べる意欲を育てる
- 窒息リスクのある食材(もち、ナッツ類、丸いまま果物)は避ける
- 冷凍ストック・取り分け・宅配サービスを活用して無理なく続ける
完了期は赤ちゃんの「食べる力」がぐんと伸びる時期です。完璧な献立を目指す必要はありません。市販のベビーフードや宅配サービスも上手に取り入れながら、親子で楽しい食事の時間を過ごしてください。食べ方や量に個人差があるのは自然なことです。心配な場合は、かかりつけの小児科や自治体の栄養相談を利用しましょう。

