「もう7ヶ月なのに、うちの子まだ寝返りしない…大丈夫かな?」と不安になっていませんか?
首がすわって、足をバタバタさせているのに、なぜか寝返りはしない。そんな赤ちゃんを見ていると、「どこか発達が遅いのでは?」と心配になるのは当然のことです。でも、少し立ち止まって考えてみましょう。赤ちゃんの発達には、個人差がとても大きいのです。
この記事では、7ヶ月で寝返りをしない場合の「様子を見ていい目安」「練習サポートの方法」「本当に受診が必要なサイン」を、月齢別のデータと一緒に丁寧に解説します。
赤ちゃんの寝返り、いつからが「普通」?月齢別のデータで確認
寝返りの平均時期は生後5〜7ヶ月ごろ
厚生労働省が実施した乳幼児身体発育調査によると、生後6〜7ヶ月未満の時点で約9割の赤ちゃんが寝返りを習得しています。生後7〜8ヶ月未満までには95%以上が寝返りできるようになるとされています。
つまり、7ヶ月の時点で寝返りをしていなくても、まだ少数派ではありません。ただし、8ヶ月を超えても寝返りの兆候がない場合は、かかりつけの小児科に相談することをおすすめします。
月齢別・寝返り習得率の目安(参考値)
| 月齢 | 寝返り習得の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 4〜5ヶ月 | 早い子は習得開始 | 首がすわり体幹が育ちつつある時期 |
| 5〜6ヶ月 | 半数前後が習得 | 腕の筋肉がついてくる時期 |
| 6〜7ヶ月 | 約9割が習得 | 厚生労働省調査の目安値 |
| 7〜8ヶ月 | 95%以上が習得 | この月齢でもまだの子も個人差の範囲 |
| 8ヶ月以上 | 相談を検討 | 他の発達サインも併せて小児科へ |
※参考:厚生労働省「乳幼児身体発育調査」
寝返りしない理由はさまざま——発達は「飛び越え」もある
赤ちゃんの発達には決まったルートがありません。寝返りを経ずにそのままお座りやハイハイに進む子もいます。おっとりした性格でゴロゴロするのが好きではない子や、体重がやや重めの子は、身体を回転させる動機が少なく、寝返りが遅くなることもあります。
「寝返りしない=発達が遅れている」とは限りません。他の発達の様子(目で追う・声に反応する・手足を活発に動かす)が見られるなら、焦らず見守ることも大切です。
7ヶ月で寝返りしない子の特徴と「よくあるパターン」
こんな子は「寝返りが遅いだけ」の可能性が高い
- 目でものをしっかり追える(追視ができる)
- 名前を呼ばれると振り向く
- 手足をよく動かし、あやすと笑う
- うつぶせにすると顔を上げようとする
- 体重が成長曲線内にある(やや重め・軽めでも曲線内)
上記に当てはまる項目が多い場合、発達全体は順調と考えられます。寝返りだけが遅いケースは珍しくなく、個人差の範囲内として様子を見てよいことが多いです。
ちょっと気になる「寝返りしない+〇〇」パターン
以下のサインが複数重なる場合は、早めに小児科または乳幼児健診(8〜9ヶ月健診)で相談することをおすすめします。
- うつぶせにしても顔を持ち上げられない(首がすわっていない感じ)
- 手足の動きが左右で明らかに違う
- 身体が非常に硬い、または逆にとても柔らかい
- あやしても笑わない、目が合いにくい
- 8〜9ヶ月になっても寝返りの兆候がまったくない
こうした場合は、「きっと大丈夫」と自己判断せず、気になったら小児科へが基本です。不安を抱えたまま過ごすよりも、専門家に相談することで心が軽くなります。
実体験的なシーン:「8ヶ月まで寝返りしなかった子のケース」
あるパパは、7ヶ月健診で「まだ寝返りしないんです」と相談したところ、保健師さんから「目で追えているし、笑顔も出ているから、もう少し様子を見ましょう」とアドバイスをもらいました。その後8ヶ月に入ったころ、突然コロンと寝返りをして拍手喝采。
こうした「ある日突然できた」という経験を持つ親御さんは多いです。赤ちゃんは体の中でじっくり準備をしているのです。
寝返りを促すサポート方法——家でできる練習5選
タミータイム(うつぶせ遊び)で体幹と腕の力を育てる
タミータイムとは、起きているときに赤ちゃんをうつぶせにして遊ぶ時間のことです。寝返りに必要な「腕で体を支える力」「首・体幹の筋肉」を自然に鍛えられます。
やり方のポイント:
- 必ず目が離せる起きているときだけ行う(寝かせた状態のうつぶせは窒息リスクがあるため就寝中は絶対にしない)
- 最初は10〜20秒から始め、徐々に時間を延ばす
- 赤ちゃんの胸の下に薄く巻いたバスタオルを置くと、肘で支えやすくなる
- ママ・パパが正面にうつぶせになり、目を合わせて声をかける
- 嫌がったらすぐに仰向けに戻す(無理強いはしない)
横向き姿勢からのサポート練習
仰向けの赤ちゃんを横向き(側臥位)にして、体が転がりやすい状態を体験させる方法です。
- 赤ちゃんを仰向けにして横に座る
- 両膝を立てて横向きに倒す(体を横に傾ける)
- お気に入りのおもちゃを視線の先(床側)に置く
- 赤ちゃんが身を乗り出そうとしたら、そっと背中を押すようにサポートする
この動作を繰り返すことで、「こっちに転がれるんだ!」という感覚を赤ちゃんが学んでいきます。
おもちゃで興味を引く「誘導法」
赤ちゃんは「気になるもの」に向かって身体を動かそうとします。仰向けで寝ている赤ちゃんの横に、音の出るおもちゃやカラフルなラトルを置き、届かない少し先で動かしてみましょう。体をよじって手を伸ばそうとする動きが、寝返りの練習になります。
入浴後のスキンシップマッサージ
お風呂あがりのリラックスタイムに、赤ちゃんの体をやさしくマッサージするのも効果的です。特に体幹(お腹まわり)や太もも・お尻の筋肉を穏やかにほぐすと、体を回転させるための筋肉の発達をサポートできます。
マッサージの際は、「くるりんと回ってみようか〜」などと声をかけながら行うと、赤ちゃんも楽しめます。
長時間同じ姿勢を避ける
バウンサーやバンボ(補助椅子)に長時間座らせていると、赤ちゃんが自分で動く機会が減ります。床の上でフリーに動けるスペースをつくることが、自発的な動きを育てる基本です。プレイマットなど柔らかい素材の上で、安全を確認しながら自由に動かせてあげましょう。
知っておきたい!寝返りにまつわる安全対策
寝返り後の「うつぶせ寝」に注意——SIDS(乳幼児突然死症候群)との関係
赤ちゃんが寝返りを始めると、寝ている間に自分でうつぶせになることがあります。うつぶせ寝はSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを高めることが知られています。
日本小児科学会およびこども家庭庁は、乳幼児の就寝時は仰向けを基本とするよう推奨しています。ただし、自分でうつぶせになれるようになった月齢(おおむね6ヶ月以降)では、夜間の全てのうつぶせを防ぐことは難しくなります。
就寝環境の注意点チェックリスト
- ベッド・布団の周りにやわらかい枕や大きなぬいぐるみを置かない
- 掛け布団は顔にかかりにくいものを選ぶ(スリーパー推奨)
- ベッドの周囲にすき間がないか確認する
- 寝返りを始めたら、ベッドから転落しないよう注意する
- 起きているときのうつぶせ練習と、就寝時のうつぶせは別物と理解する
寝返り防止グッズの使い方
市販の「寝返り防止クッション」は、就寝時に赤ちゃんの寝返りを防ぐために使われますが、使用する際は必ず商品の対象月齢や使用方法を確認してください。 安全性に関する研究はまだ限られており、使用中は目を離さないことが大前提です。
心配な場合は、小児科医や助産師に相談の上、どのような対応が適切かアドバイスをもらいましょう。
受診の目安——こんなときは小児科へ
「8ヶ月過ぎても寝返りしない」は相談サインのひとつ
繰り返しになりますが、8ヶ月を過ぎても寝返りの兆候が見られない場合は、かかりつけの小児科または8〜9ヶ月健診で相談しましょう。
ただし、月齢だけで判断するのではなく、以下の発達全体のサインと合わせて考えることが大切です。
受診・相談の目安チェック表
| チェック項目 | 様子見でOK | 相談・受診を検討 |
|---|---|---|
| 月齢 | 7ヶ月まで | 8ヶ月以上で寝返り兆候なし |
| 追視(目で追う) | できている | できない・目が合わない |
| 首のすわり | しっかりすわっている | 6ヶ月以上でぐらつく |
| 手足の動き | 左右対称に動く | 左右差が大きい・動きが少ない |
| 筋緊張(体の柔らかさ) | 普通 | 非常に硬い・または非常に柔らかい |
| 声への反応 | 振り向く・反応する | ほとんど反応しない |
| うつぶせ時の様子 | 顔を持ち上げようとする | 顔が上がらない・嫌がって激しく泣く |
気になる項目が複数ある場合でも、一人で不安を抱え込まないで、小児科や地域の子育て支援センターに相談してみてください。
相談できる場所
- かかりつけ小児科:最も頼りやすい相談先
- 乳幼児健診(8〜9ヶ月健診):発達全体を診てもらえる
- 地域の子育て支援センター・保健センター:育児相談も受けられる
- 自治体の母子保健相談窓口:電話相談も可能
先輩ママパパの声——「うちもそうだった」体験談
「9ヶ月でコロン!焦らなくてよかった」
「7ヶ月健診で保健師さんに相談したら、『追視もできているし、笑顔も出ている。もう少し待ってみましょう』と言ってもらえて。8ヶ月を過ぎたころに小児科で診てもらったら『問題ない』と言われ、9ヶ月直前にいきなりコロンと寝返りしました。あんなに心配したのに(笑)」
「寝返りせずにハイハイした」
「うちの子は結局、くっきりした寝返りをしないままお座りができて、そのままハイハイし始めました。1歳の今は元気に歩き回っています。発達って本当に人それぞれだなと感じました」
「早めに相談してよかった」
「8ヶ月過ぎても寝返りしないうえ、うつぶせにしても顔を持ち上げられない様子が続いたので、小児科に相談しました。念のためリハビリに繋いでもらい、理学療法士の先生に体の使い方を教えてもらったら10ヶ月ごろには寝返りができるようになりました。早めに相談したことで安心できました」
気になる症状が続くときは、早めに小児科に相談することで、適切なサポートにつながれることがあります。
まとめ:7ヶ月で寝返りしなくても、焦らなくて大丈夫
- 寝返りの平均時期は生後5〜7ヶ月。7ヶ月時点で未習得でも個人差の範囲内
- 厚生労働省の調査では、7〜8ヶ月未満で95%以上が習得するとされている
- 追視・笑顔・手足の動きが見られるなら、まず様子見でOK
- タミータイムや横向き練習で、寝返りに必要な筋肉を育てよう
- 8ヶ月を過ぎて兆候がない、または他の発達サインも気になる場合は小児科へ
- 寝返り開始後のうつぶせ寝のリスク(SIDS)にも注意を
赤ちゃんは一人ひとり違うペースで育ちます。「うちの子はどうかな?」と不安に感じたとき、この記事が少しでも安心のヒントになれば幸いです。
少しでも気になる症状が続くときは、一人で悩まずかかりつけの小児科に相談してください。
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