赤ちゃんの目やにが片目だけ続くとき|鼻涙管閉塞の見分け方と受診目安

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赤ちゃんの目やにが片目だけずっと続くと、「何かの病気かな」「病院に行ったほうがいいのかな」と心配になりますよね。片目だけ目やにが多い場合、赤ちゃんに多い先天性鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)が背景にあることがよくあります。この記事では、鼻涙管閉塞の見分け方、家庭でできる涙嚢マッサージのやり方、そして受診の目安を月齢別にわかりやすくまとめました。多くは自然によくなっていくものですが、気になる症状があるときは自己判断せず、かかりつけの小児科や眼科に相談してください。

片目だけ目やにが続く原因|赤ちゃんに多い鼻涙管閉塞とは

涙の通り道が生まれつき狭い・詰まっている状態

涙は目頭の内側にある小さな穴から「鼻涙管」という管を通って鼻へと流れていきます。この鼻涙管が生まれつき狭かったり、出口の膜が残って詰まっていたりすると、涙がうまく鼻に流れず目にたまり、細菌が繁殖して目やにが増えます。これが先天性鼻涙管閉塞です。片側の鼻涙管だけが詰まっていることが多いため、「片目だけ目やにが多い」「片目だけ涙目になっている」という形で気づかれるのが特徴です。

先天性鼻涙管閉塞は決してめずらしいものではなく、新生児の一定数にみられます。生まれてまもない時期から、「いつも片方の目が涙でうるうるしている」「朝起きるとまつげが目やにで固まっている」といったサインで気づかれることが多いです。多くの場合、赤ちゃんの機嫌や全身の状態は良好で、目やに以外に元気がない・熱があるといった症状はありません。

結膜炎など別の原因との見分け方

片目の目やにでも、鼻涙管閉塞以外の原因が隠れていることもあります。次のような特徴があるときは、鼻涙管閉塞だけでなく結膜炎や涙嚢炎(涙のたまる袋が炎症を起こす状態)などの可能性も考えられます。

  • 白目が赤く充血している(結膜炎を疑うサイン)
  • 黄色〜緑色の目やにが急に増えた
  • 目やにで目が開けられないほど固まる
  • 目頭の内側が赤く腫れている・押すと嫌がる(涙嚢炎を疑うサイン)
  • まぶたが腫れぼったい、熱っぽい

これらは家庭で見分けるのが難しいこともあります。判断に迷うときは、無理に自己判断せず眼科や小児科で診てもらうと安心です。

家庭でできる涙嚢マッサージのやり方

月齢別のケアの考え方

先天性鼻涙管閉塞は、成長とともに管が自然に開通していくことが多い状態です。日本眼科学会の解説によると、生後1年までに約90%が自然に開通し、1年半では約95%が開くと報告されています。そのため、生後6〜12か月頃までは、自然開通を期待しながら家庭での涙嚢マッサージと目のまわりの清潔を保つケアを続けるのが一般的な考え方です。

ただし、マッサージのやり方や開始・継続の判断は赤ちゃんの状態によって異なります。実際に行う前に、必ず一度は眼科または小児科で診てもらい、やり方を教わってから行うようにしてください。

涙嚢マッサージの基本の手順

医師から指導を受けたうえで行う、一般的な涙嚢マッサージの流れは次のとおりです。

  1. 手を石けんでよく洗い、爪は短く切っておく(赤ちゃんの目を傷つけないため)
  2. 目頭の内側(鼻の付け根近く)に指の腹をあてる
  3. 上から下へ、鼻の方向にやさしく数回押し下げる(強くこすらない)
  4. 1日数回、授乳やおむつ替えのタイミングなどに合わせて行う
  5. 目やにが出たら、清潔なガーゼやコットンを人肌程度のぬるま湯で湿らせ、目頭から目尻へやさしく拭き取る

力の入れ具合や回数は医師の指示に従ってください。マッサージ中に赤ちゃんが強く痛がる、目頭が赤く腫れてくるといった場合は中止し、受診しましょう。

病院に行く目安|受診すべきサイン

早めに受診したほうがよいケース

次のような場合は、鼻涙管閉塞かどうかの確認もかねて、早めに小児科や眼科を受診すると安心です。

  • 片目だけの目やにが数週間以上続いている
  • 目やにが黄色〜緑色で量が増えてきた
  • 目が開けられないほど目やにで固まる
  • 白目が赤く充血している
  • 目頭の内側が赤く腫れている、押すと膿のようなものが出る
  • 生後6か月を過ぎても片目の涙・目やにが改善しない

すぐに受診・相談したほうがよいケース

目のトラブルに加えて、発熱がある・機嫌が極端に悪い・まぶた全体が赤く腫れているといった場合は、涙嚢炎など炎症が広がっているおそれもあります。こうしたときは早めに医療機関を受診してください。目の症状は赤ちゃん自身が訴えられないぶん、「いつもと違う」と感じたら気軽に相談することが大切です。

治療の選択肢とタイミング

経過観察・点眼・プロービング

先天性鼻涙管閉塞は自然開通が多いため、まずは経過観察と涙嚢マッサージが基本になります。細菌感染で目やにや充血が強いときは、抗生物質の点眼薬が処方されることもあります。自然に開通しない場合には、細い器具で管を開通させるプロービング(鼻涙管開放術)という処置が検討されます。

日本眼科学会の先天鼻涙管閉塞診療ガイドラインでは、片側性の場合、1歳以降まで待って全身麻酔下で行うよりも、生後6〜9か月頃に局所麻酔下でプロービングを行うことを提案するとされています。ただし、いつ・どの治療を行うかは赤ちゃんの症状や医師の判断によって異なります。焦って決めず、眼科医とよく相談しながら方針を決めていきましょう。

先輩ママ・パパの体験からのヒント

「片目だけ毎朝目やにでまつげが固まっていて心配だったけれど、1歳前に自然によくなった」という声は多く聞かれます。一方で「マッサージを続けても改善せず、プロービングでスッキリ治った」というケースもあります。共通しているのは、自己流で長く様子を見すぎず、一度きちんと診てもらったことで安心できたという点です。日々のケアとしては、次の3つを意識すると負担が減ります。

  • 目やには乾く前にぬるま湯でやさしく拭き取る(こすらない)
  • マッサージは授乳・おむつ替えとセットにして習慣化する
  • 気になる変化はスマホで写真を撮っておき、受診時に見せる

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目のまわりの症状は、肌や鼻の状態ともつながっていることがあります。乳児湿疹が顔に出たとき|ステロイドの使い方と受診目安や、赤ちゃんの鼻水で病院に行く目安|月齢別の受診サインもあわせてご覧ください。発熱をともなうときは赤ちゃんの風邪|症状別の対処法と受診目安も参考になります。

まとめ|片目の目やには様子を見つつ、迷ったら受診を

赤ちゃんの片目だけの目やには、多くが先天性鼻涙管閉塞によるもので、生後1年までに約90%が自然に開通していきます。大切なポイントを整理しておきましょう。

  • 片目だけの目やに・涙目は鼻涙管閉塞のことが多く、多くは自然によくなる
  • 涙嚢マッサージと清潔なケアを、医師の指導のもとで続ける
  • 黄緑色の目やに・充血・目頭の腫れ・発熱があるときは早めに受診する
  • 生後6か月を過ぎても改善しないときは眼科で相談する
  • 治療のタイミングは自己判断せず、眼科医とよく相談して決める

目の症状は赤ちゃん自身が言葉で伝えられないぶん、パパ・ママの「気づき」がとても大切です。多くは心配のいらない経過をたどりますが、少しでも気になる症状があるときは、自己判断せずかかりつけの小児科や眼科に相談してくださいね。

参考にした情報源

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療を保証するものではありません。個々の症状については、必ず医療機関を受診してください。

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