8ヶ月で離乳食を噛まない原因|丸飲みを直す7つのチェックと受診の目安

離乳食・幼児食

8ヶ月で離乳食を噛まない・丸飲みしてしまうのは、「もぐもぐ期」への移行途中に多くの赤ちゃんで見られる自然な現象です。「全部飲み込んでいるけど大丈夫?」と不安になりますよね。この記事では、丸飲みが起こる原因と、食材の固さ・一口量など今日から直せる7つのチェック、体重や嘔吐から見る受診の目安を月齢別に整理しました。気になる症状はかかりつけの小児科へご相談ください。

結論から言うと、生後8ヶ月頃は「もぐもぐ(舌と歯茎でつぶす)」動作が発達の途中段階。丸飲みは多くの赤ちゃんで見られる自然な過渡期です。ただし、食材の硬さや一口の量など、親側のちょっとした工夫でもぐもぐを引き出すことができます。

この記事では、8ヶ月の発達段階に焦点を当て、丸飲みしやすい理由と対処法・受診の目安をわかりやすく解説します。心配なときは、かかりつけの小児科や地域の保健センターに相談することも大切にしてください。

8ヶ月の赤ちゃんが丸飲みしやすい理由

8ヶ月は「もぐもぐ期」への移行時期

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」によると、離乳食の段階は以下のように分類されています。

月齢 離乳食の段階 食材の目安の硬さ 口の動き
5〜6ヶ月 離乳初期(ゴックン期) なめらかにすりつぶした状態 口に入れたものを飲み込む
7〜8ヶ月 離乳中期(もぐもぐ期) 舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい) 舌と上顎でつぶす
9〜11ヶ月 離乳後期(カミカミ期) 歯茎でつぶせる硬さ(バナナくらい) 歯茎でかんで食べる
12〜18ヶ月 離乳完了期 大人の食事より少しやわらかい 歯茎で噛んで食べる

つまり、生後7〜8ヶ月は「ゴックン(飲み込む)」から「もぐもぐ(舌でつぶす)」へと移行する練習期間。この時期に丸飲みが見られるのは、まだ移行の途中であるためで、多くの場合は発達の自然なプロセスです。

参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」

舌・顎の発達と噛む動作の関係

赤ちゃんが「もぐもぐ」するためには、舌を上下・左右に動かしながら食べ物を上顎に押し付けてつぶす、という複雑な協調動作が必要です。生後8ヶ月は、この動作を少しずつ学んでいる最中。

  • 舌の動きがまだ「前後」が中心で「上下」の動きが未発達な場合が多い
  • 顎の動きも発達途中のため、うまくつぶせずそのまま飲み込む
  • 食材がやわらかすぎると、つぶさずに飲み込むことができてしまう

「噛まない」のではなく、「まだ噛む動作を練習中」という視点で見ると、焦りが少し楽になりますよ。

丸飲みを促してしまうNG習慣

やわらかすぎる食材を続けている

初期(5〜6ヶ月)のなめらかなペースト状の食材を7〜8ヶ月になっても続けていると、舌でつぶす必要がなく、そのままゴックンと飲み込めてしまいます。

目安は「豆腐のような硬さ」。スプーンで軽く押すと崩れるくらいの食材に段階を上げてみましょう。ただし、急に硬くするとむせや嘔吐の原因になるため、少しずつ段階的に進めることが大切です。

一口の量が多すぎる

スプーンに山盛りの量をあげていると、赤ちゃんは口に入ってきた量をまとめて飲み込もうとします。8ヶ月の目安はティースプーン1杯分(小さじ1程度)。量を少なくするだけで、自然ともぐもぐの動作を引き出しやすくなります。

食事時間が長すぎる

食事に30分以上かかっていると、赤ちゃんも疲れてしまい、後半は丸飲みが増えがちです。1回の食事は20〜25分程度を目安に。食べが悪くなってきたらそこで切り上げてOKです。無理に続けると食事自体が嫌いになるリスクもあります。

丸飲みが続くと、うんちに食材の形がそのまま残ることもあります。心配になったときは離乳食がうんちにそのまま出るのは大丈夫?未消化便の原因と受診目安で、様子を見てよい場合と受診の目安を確認できます。

8ヶ月のもぐもぐを引き出す具体的な練習法

以下の「もぐもぐ練習メニュー一覧表」を参考に、食材の固さと一口サイズを意識してみましょう。

食材 目安の固さ 一口サイズ もぐもぐへの効果
やわらかく煮た絹ごし豆腐 スプーンで崩れる 小さじ1 口の中でつぶす感覚を覚えやすい
よく煮た根菜(人参・かぼちゃ) 舌で押すと崩れる 5mm角 舌の上下運動を促す
おかゆ(7倍がゆ〜5倍がゆ) 粒が少し残る程度 スプーン1杯 固さを感じながら飲み込む練習
バナナ(やわらかいもの) 指で押すとつぶれる 5mm角 甘さで食欲を引き出しながらもぐもぐ練習
白身魚(鯛など)のほぐし身 フォークでほぐせる 小さじ1弱 繊維感で舌を動かす練習になる
よく煮た豆腐入りハンバーグ 豆腐よりやや固い 5〜7mm角 顎の動きを促す(次のステップへの橋渡し)

※上記は目安です。赤ちゃんの様子を見ながら調整し、むせや嘔吐が続く場合は一段階やわらかい食材に戻してください。

食材の固さの調整(豆腐より少し固い目安)

7〜8ヶ月の「もぐもぐ期」の固さの目安は「舌でつぶせる硬さ」。具体的には、絹ごし豆腐を目安に、それより少しだけしっかりした食感を意識してください。

  • NG:なめらかなペースト状(初期の食材)
  • NG:しっかりした固さの野菜(後期以降の食材)
  • OK:指で押すとつぶれる、スプーンで軽く押すと形が崩れる

調理のコツとして、野菜は電子レンジや蒸し調理で十分柔らかくし、魚はしっかり加熱してほぐしましょう。市販のベビーフードを固さの参考にするのもおすすめです。

手軽にもぐもぐ練習ができる離乳食として、ファーストスプーン(離乳食宅配)のような月齢に合わせた固さで届く宅配サービスも参考になります。

舌を使う練習になる食材例

舌の動きを引き出しやすい食材には、以下のような特徴があります。

  • 少し粒感が残るもの:5〜7倍がゆ(粒が少し見える程度)
  • 繊維が柔らかいもの:よく煮た白身魚のほぐし身、鶏ひき肉(よく煮込んだもの)
  • 自然な甘みがあるもの:やわらかく煮たさつまいも・かぼちゃ・にんじん

逆に、完全にすりつぶした食材や液状に近いものは、舌を動かす必要がないため、もぐもぐの練習にはなりにくいです。

一口サイズの見直し

8ヶ月の一口量の目安は小さじ1(ティースプーン1杯)程度。これより多いと口の中でさばけず、まとめて飲み込もうとします。

スプーンでの食べさせ方は、赤ちゃんが自分で唇を閉じてスプーンから食べ物を取り込むのを待ちましょう。スプーンを口の奥まで入れてしまうと、舌を動かさなくてもゴックンができてしまうため、スプーンは口の手前(前歯が生える辺り)に置くイメージで。

関連記事:離乳食中期(7〜8ヶ月)レシピ10選

小児科に行く目安|こんな場合は受診を

丸飲み自体は発達の過渡期に見られる自然な現象ですが、以下のサインがある場合は、かかりつけの小児科に相談することをおすすめします。心配なことがあれば、地域の保健センターや乳幼児健診でも相談できます。

月齢・体重の成長曲線から外れている

母子手帳の成長曲線(パーセンタイル曲線)を確認し、体重や身長の伸びが著しく外れている場合は、栄養の摂り方や離乳食の進め方について専門家のアドバイスを受けましょう。

  • 体重が成長曲線の-2SD(3パーセンタイル)を下回り続けている
  • 直近1〜2ヶ月で体重がほとんど増えていない

食事を全く嫌がる・著しく少ない

8ヶ月頃の離乳食の量の目安(厚労省ガイド)は、1回あたり以下の通りです。

食材グループ 1回の目安量
穀類(おかゆ等) 50〜80g
野菜・果物 20〜30g
魚または肉 10〜15g(どちらか一方)
豆腐 30〜40g
卵(全卵) 1/3個

この量の半分以下しか食べられない日が続いていたり、食事を見るだけで激しく泣いたりする場合は、一度小児科に相談してください。

関連記事:8ヶ月の離乳食を急に食べない原因と対処法

えずきや嘔吐が頻繁

丸飲みによって食べ物が消化器に届くまでの間にえずいたり、嘔吐したりすることが毎回のように続く場合は注意が必要です。

  • 毎食えずきや嘔吐がある
  • 嘔吐後に元気がなく、ぐったりしている
  • 体重が減少している

こうした症状がある場合は、食道・胃の問題や、アレルギー反応の可能性もあります。自己判断せずに小児科を受診してください。

なお、丸飲みそのものより「えずき」「おえっとなる」ほうが気になる場合は、もぐもぐ練習とは別の視点で見たほうが整理しやすいことがあります。えずきが起きる仕組みと月齢ごとの原因、受診を考える目安は離乳食でえずく・おえっとなる原因と受診の目安で詳しく解説しています。

8ヶ月の離乳食の進め方チェックリスト

以下のチェックリストで、丸飲みを防ぐための環境が整っているかを確認してみましょう。

  • □ 食材の固さは「豆腐くらい(舌でつぶせる)」になっているか?
  • □ 一口の量はティースプーン1杯(小さじ1)程度に抑えているか?
  • □ スプーンを口の奥まで入れていないか?(口の手前で止める)
  • □ 食事時間は25分以内を目安にしているか?
  • □ 食事中にテレビなど気が散るものをオフにしているか?
  • □ 赤ちゃんが機嫌よく、空腹の状態で食事を始めているか?
  • □ 月2回の乳幼児健診や保健センターの相談を活用しているか?

全部クリアできていなくても大丈夫。一つひとつ試しながら、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。

9ヶ月になったら、手づかみ食べへの移行を意識し始めるとよいでしょう。関連記事:9ヶ月の離乳食|手づかみ食べの簡単メニュー10選

まとめ:焦らず、でも観察は丁寧に

生後8ヶ月の丸飲みは、多くの場合「もぐもぐ期への移行途中」という発達上の自然なプロセスです。大切なのは:

  • 食材の固さを豆腐くらいの目安に引き上げる
  • 一口量をティースプーン1杯に抑える
  • スプーンの入れ方を浅くする

これらを意識するだけで、少しずつもぐもぐの動作が引き出されてきます。

一方で、体重が増えない・えずきが毎回続くなどのサインがある場合は、かかりつけの小児科・地域の保健センターに早めに相談することをおすすめします。専門家のアドバイスをもらうことで、親の不安も解消されやすくなります。

参考資料:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」日本小児科学会「乳幼児の栄養」ガイドライン情報

あなたの赤ちゃんのペースを大切に、一緒にもぐもぐの練習を楽しんでいきましょう!

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